2009年 06月 27日
DALIA Event Vol .13 “ はじくとひびく ” その2 |
ペルシア音楽の影響を受けながら生まれた楽器・インド『シタール』
恒久の調べ、中世アラブ宮廷楽器・弦楽器の祖『ウード』
南シベリアの森・草原と共に、風の民が育んできた唄『トゥバ民謡』
アラブ・インド・シベリア、それぞれのルーツの音が融合し、口伝ならではの感覚から
豊かな音色と自在なリズムを奏でダイナミックなステ-ジをくり広げてゆく。
『ナーダヨギの教え』を受け継ぐ伊藤公朗、
『楽器の王』に君臨するアラブウード演奏の第一人者・常味裕司、
『トゥバ民族の伝道師』 等々力政彦による1年半ぶりの再来公演!
扉をひらくとマカ不思議な音世界。ドラマティックな一夜へお連れします。
インド・ シタール × アラブ・ウード × 南シベリア・トゥバ民族楽器
伊藤公朗 常味裕司 等々力政彦
※終了しました。ご来場ありがとうございました。
2009/ 7 / 31 (金) At:DALIA
Open 18:00 Start 19:00~
◎Food・・DALIA食堂より、旬の食材を使いながらイベントにちなんだ民族料理の軽食をご用意しています。
ご予約・お問い合わせ:post@dalia58.com/ 03-3663-3021
◎“シタ-ル”
北インド古典音楽の楽器。
「ラーガ(旋律)ターラ(ビート)の規則1:即興9」という決まりを厳守しながら、
つねに演奏者の「今」を表現します。古代インドの音楽家は高い次元に位置づけられ、
その音はまさに純粋な神々への讃歌であり、また神々と一体化するための手段とされていました。
◎“ウ−ド”
ペルシアで生まれたとされる弦楽器の祖。
アラビア語で‘木’を現し、その音色の歴史は非常に古く「楽器の王」として君臨して
きました。中東固有のマカ-ム(旋法理論)は、口伝ならではの微分音程をもちます。
今では、中東から(アラビア、イラクなど)北アフリカのモロッコにかけて、アラブ音楽文化圏で広く使われています。
◎“トゥバ音楽”
浪曲のような民謡と喉歌・フーメイを弦楽器(ドシュプルール、イギル)で伴奏。
トゥバ民族が育んできた無垢な音色は、雄大な自然の風景と素朴な暮らしを描いてゆきます。
・伊藤 公朗 シタール
1953年、愛媛県の山奥にある禅寺で生まれる。
1977年、ガンジス河上流のヒンドゥー教の4大聖地のひとつ、バドリナート寺院に住む聖者に弟子入りを請うために、シタールを持って当時外国人の長期滞在は許されていなかった聖地に向かう。ガンジス河上流の聖地で、ナーダヨギに弟子入り、シタールを学び始める。インドでも滅多にいないナーダヨギ(音楽を通して修行する僧侶)である聖者は、名を D.R.Parvatikar(D.Rパルワティカル)と言い、ビーン奏者でもあった。師は、厳格な聖者で、彼の弟子として毎日可能な限りの時間を楽器の練習、音楽に専念することを要求された。師とともにインド各地のヒンドゥー教の聖地を巡礼しながら、5年間のヨギ生活を送る。
1982年からアンドラプラディッシュ州都ハイデラバードで、州立音楽大学教授のシタール奏者、K.Atmaram(アトマラーム)に師事。現在、宗派を超え寺院での法要、仏事での演奏、また野外イベントやライブハウスなど、様々な分野にて活動をしている。
インド音楽を簡単に表現すると、約束ごとを厳守しながらの即興演奏といえる。
静かに流れ始めるシタールの旋律が少しずつ速度を増し、やがて頂点にたどり着いたところでドラマティックにラーガを終える。その即興性はジャズにも通じる音楽と言われている。
・常味裕司 ウ-ド
1960年、東京生まれ。
スーダンのウード奏者ハムザ・エル=ディン氏のもとで演奏法を学び、89年よりチュニジアへ渡りアラブ世界を代表するウード奏者アリ・スリティ氏(チュニス国立音楽院ウード科教授)に師事、本格的にアラブ音楽を学ぶ。93年チュニジアでは、チュニス国営TV、メディナフェスティヴァルにてチュニジアの若手ウード演奏家モハメッド・ズィン・エル・アービディーン氏と共演。またチュニジアより来日した女性楽団「エル・アズィフェット」(アミナ・スラルフィー主宰)との共演や2006年春 エジプト・カイロ‘オペラハウス’にて現地ミュージシャンと共にコンサート開催、2006年末 チュニジア・ドゥース「サハラ・フェスティバル」にウードソロで参加。大使館主催コンサート(チュニジア、サウジアラビア、エジプト、モロッコ、トルコ、ジブチ、オマーン、アラブ首長国連邦(UAE)、カタール、バーレーン等)での演奏、大使主催晩餐会では、皇太子御夫妻、秋篠宮御夫妻御前演奏を行う。
日本においては、アラブ・トルコ古典音楽を中心にソロおよびアラブ古典音楽楽団での活動、
アラブとインドが合体したユニット‘アラビンディア’、アラブ・トルコの古典曲などを演奏する室内楽的アンサンブルユニット‘Farha(ファルハ~喜び~)’など、
自己のグループを主宰し、様々な演奏家、舞踊家、パフォーマーと共演している。
最近では、シルクロードを音で旅する“東西琵琶物語”(ウード・リュート・中国琵琶・琵琶の共演)の企画にたずさわり、全国的にコンサートを展開。世界各国で、音楽を通した文化・国際交流も盛んに行い、日本では数少ないウード演奏の第一人者として
活動している。

・等々力政彦 トゥバの喉歌・民謡
1965年長野生まれ。
10年以上にわたり南シベリアで喉歌(フーメイ)などのトゥバ民族の伝統音楽を現地調査しながら、トゥバ音楽の第一人者として演奏活動をおこなっている。あがた森魚、朝崎郁恵、安東ウメ子、EPO、太田惠資、OKI、押尾コータロー、古謝美佐子、大工哲弘、一十三十一、Huun-Huur-Tu、Sun Ra Archestraなど内外のミュージシャンと共演、およびアルバム参加。嵯峨治彦(モンゴル民族音楽)とのユニット
「タルバガン」OKIのFar East Bandで活動。「共生」というテ-マから工学博士の顔ももつミュ-ジシャンである。
恒久の調べ、中世アラブ宮廷楽器・弦楽器の祖『ウード』
南シベリアの森・草原と共に、風の民が育んできた唄『トゥバ民謡』
アラブ・インド・シベリア、それぞれのルーツの音が融合し、口伝ならではの感覚から
豊かな音色と自在なリズムを奏でダイナミックなステ-ジをくり広げてゆく。
『ナーダヨギの教え』を受け継ぐ伊藤公朗、
『楽器の王』に君臨するアラブウード演奏の第一人者・常味裕司、
『トゥバ民族の伝道師』 等々力政彦による1年半ぶりの再来公演!
扉をひらくとマカ不思議な音世界。ドラマティックな一夜へお連れします。
インド・ シタール × アラブ・ウード × 南シベリア・トゥバ民族楽器
伊藤公朗 常味裕司 等々力政彦
※終了しました。ご来場ありがとうございました。
2009/ 7 / 31 (金) At:DALIA
Open 18:00 Start 19:00~
◎Food・・DALIA食堂より、旬の食材を使いながらイベントにちなんだ民族料理の軽食をご用意しています。
ご予約・お問い合わせ:post@dalia58.com/ 03-3663-3021
◎“シタ-ル”
北インド古典音楽の楽器。
「ラーガ(旋律)ターラ(ビート)の規則1:即興9」という決まりを厳守しながら、
つねに演奏者の「今」を表現します。古代インドの音楽家は高い次元に位置づけられ、
その音はまさに純粋な神々への讃歌であり、また神々と一体化するための手段とされていました。
◎“ウ−ド”
ペルシアで生まれたとされる弦楽器の祖。
アラビア語で‘木’を現し、その音色の歴史は非常に古く「楽器の王」として君臨して
きました。中東固有のマカ-ム(旋法理論)は、口伝ならではの微分音程をもちます。
今では、中東から(アラビア、イラクなど)北アフリカのモロッコにかけて、アラブ音楽文化圏で広く使われています。
◎“トゥバ音楽”
浪曲のような民謡と喉歌・フーメイを弦楽器(ドシュプルール、イギル)で伴奏。
トゥバ民族が育んできた無垢な音色は、雄大な自然の風景と素朴な暮らしを描いてゆきます。

1953年、愛媛県の山奥にある禅寺で生まれる。
1977年、ガンジス河上流のヒンドゥー教の4大聖地のひとつ、バドリナート寺院に住む聖者に弟子入りを請うために、シタールを持って当時外国人の長期滞在は許されていなかった聖地に向かう。ガンジス河上流の聖地で、ナーダヨギに弟子入り、シタールを学び始める。インドでも滅多にいないナーダヨギ(音楽を通して修行する僧侶)である聖者は、名を D.R.Parvatikar(D.Rパルワティカル)と言い、ビーン奏者でもあった。師は、厳格な聖者で、彼の弟子として毎日可能な限りの時間を楽器の練習、音楽に専念することを要求された。師とともにインド各地のヒンドゥー教の聖地を巡礼しながら、5年間のヨギ生活を送る。
1982年からアンドラプラディッシュ州都ハイデラバードで、州立音楽大学教授のシタール奏者、K.Atmaram(アトマラーム)に師事。現在、宗派を超え寺院での法要、仏事での演奏、また野外イベントやライブハウスなど、様々な分野にて活動をしている。
インド音楽を簡単に表現すると、約束ごとを厳守しながらの即興演奏といえる。
静かに流れ始めるシタールの旋律が少しずつ速度を増し、やがて頂点にたどり着いたところでドラマティックにラーガを終える。その即興性はジャズにも通じる音楽と言われている。

1960年、東京生まれ。
スーダンのウード奏者ハムザ・エル=ディン氏のもとで演奏法を学び、89年よりチュニジアへ渡りアラブ世界を代表するウード奏者アリ・スリティ氏(チュニス国立音楽院ウード科教授)に師事、本格的にアラブ音楽を学ぶ。93年チュニジアでは、チュニス国営TV、メディナフェスティヴァルにてチュニジアの若手ウード演奏家モハメッド・ズィン・エル・アービディーン氏と共演。またチュニジアより来日した女性楽団「エル・アズィフェット」(アミナ・スラルフィー主宰)との共演や2006年春 エジプト・カイロ‘オペラハウス’にて現地ミュージシャンと共にコンサート開催、2006年末 チュニジア・ドゥース「サハラ・フェスティバル」にウードソロで参加。大使館主催コンサート(チュニジア、サウジアラビア、エジプト、モロッコ、トルコ、ジブチ、オマーン、アラブ首長国連邦(UAE)、カタール、バーレーン等)での演奏、大使主催晩餐会では、皇太子御夫妻、秋篠宮御夫妻御前演奏を行う。
日本においては、アラブ・トルコ古典音楽を中心にソロおよびアラブ古典音楽楽団での活動、
アラブとインドが合体したユニット‘アラビンディア’、アラブ・トルコの古典曲などを演奏する室内楽的アンサンブルユニット‘Farha(ファルハ~喜び~)’など、
自己のグループを主宰し、様々な演奏家、舞踊家、パフォーマーと共演している。
最近では、シルクロードを音で旅する“東西琵琶物語”(ウード・リュート・中国琵琶・琵琶の共演)の企画にたずさわり、全国的にコンサートを展開。世界各国で、音楽を通した文化・国際交流も盛んに行い、日本では数少ないウード演奏の第一人者として
活動している。

・等々力政彦 トゥバの喉歌・民謡
1965年長野生まれ。
10年以上にわたり南シベリアで喉歌(フーメイ)などのトゥバ民族の伝統音楽を現地調査しながら、トゥバ音楽の第一人者として演奏活動をおこなっている。あがた森魚、朝崎郁恵、安東ウメ子、EPO、太田惠資、OKI、押尾コータロー、古謝美佐子、大工哲弘、一十三十一、Huun-Huur-Tu、Sun Ra Archestraなど内外のミュージシャンと共演、およびアルバム参加。嵯峨治彦(モンゴル民族音楽)とのユニット
「タルバガン」OKIのFar East Bandで活動。「共生」というテ-マから工学博士の顔ももつミュ-ジシャンである。
by dalia58
| 2009-06-27 22:01
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