2009年 10月 01日
生きものの音 in 白州 |
2009年9月21日べるがへ到着。
陽だまりに包まれながら森を散歩する。トンボや天道虫、蜜を吸いにやってくるミツバチ、秋風にゆれるススキ、赤や黄色と色鮮やかな落ち葉の絨毯にこげ茶色のまつぼっくり、小ぶりなどんぐりは葉っぱから離れまいと共にぼとっと落ちてくる。樹木の香り、あー空が広くって気持ちがいい。今日の気配を感じつつ、準備にとりかかる。




等々力さん、公朗さん、真砂さん、吉見さんとササマさんとトンデ、と到着した順番にリハ-サルを開始。数時間後、6人が揃う。
一方、大渋滞を逃れ、東京からのバスのお客さんが到着したのが15:30。予定よりも1時間も遅れ、6時間もバスに缶詰状態、ご乗車大変お疲れさまでした。

今回のお料理は「生きものの生きた味」をテーマに、森のカフェレストラン「ぽとり」さんが作ってくださいました。その名も「生きものの音プレ-ト」動物性を一切使わないビ-ガンフ-ドで、食材のもつ味そのものを堪能できるごちそうでした。
~Menu~
・オクラとじゃが芋のトマト煮
・明野のもろこしとロ-ズマリ-の玄米
・豆の花のおからのサモサ
・焼きなすとクスクスのサラダ
・長ネギ、かぼちゃとパプリカのマリネ
そうして100人以上のお客様が集い16:30 「生きものの音」ライブの幕開け。緑いっぱいに包まれた日だまり広場に、夕暮れ前の柔らかな日差しが差し込んできました。
ユニット「生きものの音」
○真砂秀朗・・・インディアンフル-ト、インディアンドラム、バンスリ
○ササマユウコ・・・ピアノ
○等々力政彦・・・南シベリアトゥバ民族音楽 ホーメイ(喉唄)、ドシュプルール、イギル
Featuring
○伊藤公朗・・・シタール
○吉見征樹・・・タブラ
○トンデライティリコティ・・・ムビラ
1曲目、真砂秀朗さんタオスプエブロ族の掛け声と太鼓、ササマユウコさんのピアノ、等々力政彦さんのホーメイとイギル。CD「生きものの音」より「朝陽がのぼる頃」をお届けしました。
2曲目、南シベリアとアフリカ・ジンバブエの民族音楽の共演。金属を弾き音色を奏でる楽器「ムビラ」の独特なポリリズムとトンデの高い歌声に絡んでゆく等々力さんのホーメイ、カルグラ・スグット。金属の共鳴、声楽の共鳴とユニークな1曲をお届け。
続いて3曲目、吉見さんのエネルギッシュなタブラにジャズのような叙情的なササマユウコさんのピアノとの即興セッション。森の静けさの中で起こっている出来事、人間時間とは違う時間軸の何かの瞬間のこと。例えば、初めて飛び立つ鳥のような、そんなドラマテックな光景が浮かびます。
4曲目、インディアン伝承曲ソロ演奏に始まるシタールとのセッション。インディアンフルートの音色は大地の広がりや鳥の暮らしを、そして伊藤公朗さんの伸びやかでしっとりとした音色のシタールが平安をかんじさせてくれます。広い青空に悠々と大空を舞っている大きな鳥の姿が想像できました。
5曲目は生きものの音メンバー編曲による童謡「赤とんぼ」
メロディーのピアノに、トゥバ民謡・バンスリが重なり合い、辺りは夕暮れ時の鮮やかな光が差し込みゆうやけこやけの秋景色へと移りゆきます。そんな時、音に誘われた赤とんぼは優雅に空を舞い、誰よりも高いところから、ステージを眺めていました。
前半は音楽家さんの表情や楽器をご覧頂きながら、緑の茂みを背景にまったりとしたステ-ジをお楽しみ頂きました。
休憩のうちに段々と日が暮れだし、
キャンドルア-ティスト「Chuburu-Deco」による灯りは辺りを色づけ、ガラスのド-ムを幻想空間に変えていきます。

生きものの音メンバ-による「ゆりかご」で後半が幕開けです。
トゥバ共和国で伝承されている子守唄。ホーメイ、ドシュプル-ルのポロンポロンと単調に刻むリズムが身体をゆすり、眠りへ誘われます。ピアノとバンスリの優しい音色の掛け合いも魅力的。
そうして姿かたちが虚ろに見える頃、エキゾチックでエネルギッシュな北インド古典音楽が繰り広げられました。インド古典音楽を熟知したお二人の素晴らしい宇宙神に捧げる音楽ステージ。「キャバー」頂きました!
続いてトゥバ民謡とピアノのセッション、「翼があれば」から「竹田の子守唄」へと展開する物悲しい曲目。歌詞に込められた人の想い、ピアノの不鳴音から痛みや悲しみがこみ上げてきます。
続いては一転し、軽やかなリズムを刻むタブラとムビラ、バンスリ、トリオによる即興セッションへ。そして次の演奏者へバトンが渡ると「トンボのメガネは水色めがね、青いお空を飛んだから~」というメロディーが流れてきた。ピアノとシタールの繊細でしっとりとした音色に歌詞を口ずさみつつ、、世界一美しいトンボが生まれ、舞う様子を想い、くり返しくり返し生命を育む生きものの姿をみているかのようでした。
2時間に及んだライブの11曲目、最後の曲は6人全員による「生きものの音」
瞬く星が流れるようなピアノのメロディーに山鳩の声のインディアンフル-ト、カエルが飛び跳ねてるような口琴の音、そよ吹く風のホーメイ、水の惑星音ムビラ、大地を轟くタブラ、彩りと華やかさを添えるシタールの音色。様々な大陸音楽から「生命の音の共鳴」が聞こえてきました。
そうして、アンコ-ルを頂き、生きものの音メンバ-で「うたかた」をお送りしました。夜も深々と更けわたり余韻を残しつつ、またいつもの静かな森へ。こうして長い1日が過ぎていきました。
南アルプスの山々を背景に、万物の宿る森を舞台におおくりした「生きものの音」はいかがでしたでしょうか?ぽとりの食事もスロ-フ-ドで、大地が育んでくれたいのちの恵みを美味しく頂きました。
地球の生命、巡るいのち、共生共存し自然に順応してゆくと、教えてもらうことが沢山あります。またはかり知れぬ不思議な事も沢山あります。この「生きものの音」で同じ空間を共有し、様々な角度で自然観を感じて頂ける機会になれましたら幸いです。今後もこのコンサ-トは舞台を移しながら、日本の山里、自然と人と動物の集まる場所から、感性が育んできた民族音楽を奏でる「生きものの音」をお届けしていきます。
また次回の舞台へと、新たなステ-ジへ向かっています。どうぞお楽しみに。
ご来場、ありがとうございました。





等々力さん、公朗さん、真砂さん、吉見さんとササマさんとトンデ、と到着した順番にリハ-サルを開始。数時間後、6人が揃う。
一方、大渋滞を逃れ、東京からのバスのお客さんが到着したのが15:30。予定よりも1時間も遅れ、6時間もバスに缶詰状態、ご乗車大変お疲れさまでした。

今回のお料理は「生きものの生きた味」をテーマに、森のカフェレストラン「ぽとり」さんが作ってくださいました。その名も「生きものの音プレ-ト」動物性を一切使わないビ-ガンフ-ドで、食材のもつ味そのものを堪能できるごちそうでした。
~Menu~
・オクラとじゃが芋のトマト煮
・明野のもろこしとロ-ズマリ-の玄米
・豆の花のおからのサモサ
・焼きなすとクスクスのサラダ
・長ネギ、かぼちゃとパプリカのマリネ
そうして100人以上のお客様が集い16:30 「生きものの音」ライブの幕開け。緑いっぱいに包まれた日だまり広場に、夕暮れ前の柔らかな日差しが差し込んできました。
ユニット「生きものの音」
○真砂秀朗・・・インディアンフル-ト、インディアンドラム、バンスリ
○ササマユウコ・・・ピアノ
○等々力政彦・・・南シベリアトゥバ民族音楽 ホーメイ(喉唄)、ドシュプルール、イギル
Featuring
○伊藤公朗・・・シタール
○吉見征樹・・・タブラ
○トンデライティリコティ・・・ムビラ

2曲目、南シベリアとアフリカ・ジンバブエの民族音楽の共演。金属を弾き音色を奏でる楽器「ムビラ」の独特なポリリズムとトンデの高い歌声に絡んでゆく等々力さんのホーメイ、カルグラ・スグット。金属の共鳴、声楽の共鳴とユニークな1曲をお届け。
続いて3曲目、吉見さんのエネルギッシュなタブラにジャズのような叙情的なササマユウコさんのピアノとの即興セッション。森の静けさの中で起こっている出来事、人間時間とは違う時間軸の何かの瞬間のこと。例えば、初めて飛び立つ鳥のような、そんなドラマテックな光景が浮かびます。
4曲目、インディアン伝承曲ソロ演奏に始まるシタールとのセッション。インディアンフルートの音色は大地の広がりや鳥の暮らしを、そして伊藤公朗さんの伸びやかでしっとりとした音色のシタールが平安をかんじさせてくれます。広い青空に悠々と大空を舞っている大きな鳥の姿が想像できました。
5曲目は生きものの音メンバー編曲による童謡「赤とんぼ」
メロディーのピアノに、トゥバ民謡・バンスリが重なり合い、辺りは夕暮れ時の鮮やかな光が差し込みゆうやけこやけの秋景色へと移りゆきます。そんな時、音に誘われた赤とんぼは優雅に空を舞い、誰よりも高いところから、ステージを眺めていました。
前半は音楽家さんの表情や楽器をご覧頂きながら、緑の茂みを背景にまったりとしたステ-ジをお楽しみ頂きました。

キャンドルア-ティスト「Chuburu-Deco」による灯りは辺りを色づけ、ガラスのド-ムを幻想空間に変えていきます。

生きものの音メンバ-による「ゆりかご」で後半が幕開けです。
トゥバ共和国で伝承されている子守唄。ホーメイ、ドシュプル-ルのポロンポロンと単調に刻むリズムが身体をゆすり、眠りへ誘われます。ピアノとバンスリの優しい音色の掛け合いも魅力的。

続いてトゥバ民謡とピアノのセッション、「翼があれば」から「竹田の子守唄」へと展開する物悲しい曲目。歌詞に込められた人の想い、ピアノの不鳴音から痛みや悲しみがこみ上げてきます。
続いては一転し、軽やかなリズムを刻むタブラとムビラ、バンスリ、トリオによる即興セッションへ。そして次の演奏者へバトンが渡ると「トンボのメガネは水色めがね、青いお空を飛んだから~」というメロディーが流れてきた。ピアノとシタールの繊細でしっとりとした音色に歌詞を口ずさみつつ、、世界一美しいトンボが生まれ、舞う様子を想い、くり返しくり返し生命を育む生きものの姿をみているかのようでした。
2時間に及んだライブの11曲目、最後の曲は6人全員による「生きものの音」
瞬く星が流れるようなピアノのメロディーに山鳩の声のインディアンフル-ト、カエルが飛び跳ねてるような口琴の音、そよ吹く風のホーメイ、水の惑星音ムビラ、大地を轟くタブラ、彩りと華やかさを添えるシタールの音色。様々な大陸音楽から「生命の音の共鳴」が聞こえてきました。


地球の生命、巡るいのち、共生共存し自然に順応してゆくと、教えてもらうことが沢山あります。またはかり知れぬ不思議な事も沢山あります。この「生きものの音」で同じ空間を共有し、様々な角度で自然観を感じて頂ける機会になれましたら幸いです。今後もこのコンサ-トは舞台を移しながら、日本の山里、自然と人と動物の集まる場所から、感性が育んできた民族音楽を奏でる「生きものの音」をお届けしていきます。
また次回の舞台へと、新たなステ-ジへ向かっています。どうぞお楽しみに。
ご来場、ありがとうございました。

by dalia58
| 2009-10-01 20:57
| 音